着物の誂えには、たくさんの工程があります。
ここでは現在制作中のお着物を例に、わかりやすくご紹介していきたいと思います。
2009年2月2日
色掛け染め。どうしても色無地への
染め替えが不可な染色技法の染め上りの
小紋です。
色柄抜きをして白生地に戻しても
柄周りの金彩下の樹脂跡が残ります。
この生地は金糸が織り込まれているので
「金彩が残ってもいいので色掛け染めを!」
との事で、色掛け染めをしました。
色掛け染め前の白地の時は目立たなかった
織り込みの金糸が、しっかり目立ちし、
イメージがガラッと変わりました。
2009年1月28日
着物制作は細かく作業工程が
分業されていて職人さんの専門分野も
かなり幅広いです。
今日の写真は
着物の地色のみ染める職人さんが
使っている「刷毛」です。
材質・・馬毛
この刷毛も職人さんの手製。
着物制作は職人の技の集結です。
2009年1月12日
先日、成人式が終わったところですが
制作現場ではもう、次の成人式に向けて
制作進行中です。
振袖はやはり赤やピンクが定番といいますか
若い時に一番似合う色なのかな?
毎年かならず染める色です。
制作技法のなかで今回の写真は型染めの振袖です。
柄の部分を型染めし、型を使って柄伏せをして
地色のピンクを染めているところです。