着物の誂えには、たくさんの工程があります。
ここでは現在制作中のお着物を例に、わかりやすくご紹介していきたいと思います。
2016年9月2日
どうしても足袋で擦れて
皆様同じような個所を
傷められます。
草履はきちんと順序をおって
制作されている職人技術は
再生出来ますが(不可も有り)、
素材の復元は残念ながら出来ないことが
多いので
新しい素材で元に近い状態に
直します。
ダントツに多いエナメルの劣化。
素材・色目を元に近いモノをセレクトして
職人の技で直しました。
織生地の場合もどうしても
先つぼのエナメルが劣化したり
織地が痛んだりします。
佐賀織の花緒の素材の柄あわせ。
なんと今回は天(足をのせるところ)の柄と同柄を
ご用意できました(我ながらびっくりしましたが・・笑)
古くて新しいエコ
職人の技です。
2016年9月2日
地色のクリーム色が汚れたので
地色のみの染替をしました。
糊で柄をふせての作業です。
茶黄変色シミの跡はキレイに見えなくなりました。
古代紫に朱がアクセントになって
キレイに染め上がりました。
2016年9月2日
ピンクが着づらくなったけど、
現状の雰囲気は残したいとの希望の
大島紬
「濃黄香」色での色掛け染
ピンクが落ち着き
泥染め風の仕上がり。
うまく染め替え前の着物を活かせた染めができました。
2016年9月2日
草履の鼻緒を新しく
作り直しさせていただきました。
お気に入りのモノを愛着をもって
永く使う。素敵なことです。
職人の手によって作られた良いモノは
こうしてまた奇麗になります。
2016年9月2日
水色が日焼けによって
黄色にまでなっていた色無地。
今回は水色からグレーに
染め直しをしました。
色を練加工で白に戻し
ご希望のグレーに染め直しました。
最初の日焼け跡も全くなくなって奇麗に染まりました。
相変わらず写真撮影が下手です(笑)
が、染め上がりは上手くいってます!